2012年2月11日土曜日

痕跡

小学生の時に、初めて念願の犬を飼った。





白い大きな犬で、名前をハヤテと名付けた。




その犬は、やく10年で老衰で死んでしまった。




ずっとご飯を食べられなかったのに、最後はご飯を父の目の前で綺麗に食べて、眠るように死んでしまいました。




飼い主への恩を感じていたのでしょうか、、、。





その次に飼った犬は、名前がオリーブ。





ビーグルと何かの雑種で、耳が垂れて小さい可愛い犬だった。






家族全員で可愛がったけど、中でも僕だけには相当懐き、僕が家に帰ると、必ず『うれション』を毎回した。





そんな可愛いオリーブについて、今日は書こうと思う。





しかし、内容はオリーブの早過ぎる『死』について、だ。





ユニークで御免、というブログタイトルだけど今回はしんみりとする話、、、





オリーブを飼って、半年程経ったある冬の夜の事だった。





僕は、友達の家に遊びに行っていて、用事を思い出してたまたま家に電話を入れた、、、





「あ、俺俺、後輩の浅井が来るはずだから、来たら俺の部屋の入り口に置いてある紙袋を渡しておいて。10時半頃取りに来るはずだから頼むよ。」





母に用件だけを伝えると僕は、電話を切ろうとした、その時だった、、、






「あ、博、ちょっと話があるんだけど、ちょっといい?」






僕は、胸騒ぎがした。こんな事は珍しい事で初めての事だったので、一瞬のうちに頭がフル回転で、思いつく事すべてが頭の中を駆け巡った、、、





『も、もしかして、、、ベッドの下に隠してある“90分丸ごとDカップの女たち”が見つかったんじゃないか!?、、、ん?、、、いやいや、あれは確か押し入れの中の、トムとジェリーって名前にして隠したはずだから違うか、、、。あ!!、やばい!!まさか、あれか!?、、、“脱いだら凄いんです、私の事情パートⅡ”が出しっ放しだぞ!!やばい、そうだどうしよう!、、』





と、思っていると母が話始めた、、、





「博が出かけたすぐ後にねぇ、、、オリーブが車にはねられて死んじゃった、、、。」





僕は、耳を疑った。





「なに〜!!何でだぁ〜〜!?」





「お父さんが散歩に行こうとして、門を開けたら勢い良く走って行って、そのまま家の目の前で車にはねられちゃったの、、、」





僕は、激怒した。





しかし、死んでしまったものは戻っては来ない、、、





5分程すると落ち着き、冷静になってから母に聞いた。







「目の前で跳ねられたんだったら、道路に血が付いてるんだろ?イヤだぞ、俺が帰った時に、血なんて見たくないぞ。」






すると、母が優しい口調で答えた。





「それがねぇ、綺麗に死んでたから血が出てないの。」





せめてもの救いか、、、と僕はため息をつく事しかできず、力なく母に言った。





「、、、それならいいけど、、、。じゃぁ。」







電話を切り、外を見ると月明かりが綺麗な雲ひとつ無い、静かな闇が広がっていた、、、。






友達に、その話をして気を紛らわし、確か夜中の2時頃に友達の家をあとにした、、、





今までのオリーブとの想い出が、走馬灯のように思い出される、、、





『俺が帰ると、毎日嬉しくてオシッコを漏らしてたなぁ、、、可愛い女の子だったのに、、、』





静かな夜中の道はすいていて僕は、10分程すると家が見えて来た、その時だ、、、





なんと、、、




家の目の前が、、、






















、、、、、血の海、、、








血が大量に流れた跡がしっかりと付いているではないか!!!







何が「綺麗に死んでた」だ!!!!








母は一体、どこを見ていたのか未だに謎です。







こんな、爽やかな僕の作った作品はコチラです。











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